2012年1月24日の住宅新報に「リニュアル仲介 新会社設立 ネットワーク加盟650社に 脱『物件ありき』加速 」というタイトルで、リニュアル仲介に関する記事が掲載されました。


 売買仲介やリフォーム、融資、保証などにワンストップで対応する異業種連携ネットワーク「リニュアル仲介」の運営本部として、リニュアル仲介(東京都新宿区)が設立され、このほど本格的に事業を開始した。同ネットワークは耐震補強金物メーカーのエイム(埼玉県川口市)が音頭を取り09年に発足したが、同事業に特化する新会社として分社。西生建社長は「ますます本腰を入れて取り組む」と意欲をみせている。

 リニュアル仲介では、ネットワークに加盟する不動産会社が仲介を担当。物件の選定後、ハウスジーメン(東京都港区)が提供する中古住宅瑕疵(かし)保険への加入を提案する。リフォーム工事はネットワークに所属する施工会社が手掛け、必要に応じて耐震診断・改修も行う。また、購入費とリフォーム費がまとめて融資される住宅ローンを利用し、別々に借り入れる場合と比べて買主の費用負担を軽減する。

 1月中旬に不動産フランチャイズのLIXILイーアールエージャパン(東京都中央区)と提携したことで、ネットワーク参画会社は約650社に増えた。実績も順調に伸びており、1月時点で約80件。住宅種別の内訳はマンションと戸建てが半々だという。基本的に内装を一新するため、リフォーム費の平均は約600万円に上る。

 また、ここ1年ほどの間に金融機関の対応も大きく変わったという。事業を開始した当初は物件購入費とリフォーム費を一本化したローンを扱う金融機関が少なかったため、買主が希望する内容のリフォームを実施した後に、リフォーム費を合わせた総額で売買契約を結ぶといった工夫をしていた。それが最近では、「一本化ローンをメニューに加える金融機関が急増した。特に地方銀行や信用金庫は、ほとんど対応している」(西生社長)。金融面でも、良質な中古住宅が流通しやすい環境が整いつつあるようだ。

 一方ネットワークでは、実績を上げている参画会社が一部に限られるなどの課題も顕在化。西生社長によると、成功しているのは新興の不動産会社や、工事業種から新規参入したケースが多いという。「希望の物件が見付からず1度は断念したものの、物件を自ら探して数カ月後に再来店する買主も多い」と実例を挙げ、「仕組みそのものが評価されている。従来のような物件ありきの仲介手法から、発想の転換を図る必要がある」と指摘する。今後は、顧客に継続して物件情報を提供するシステムの構築も検討しているという。

 また、リフォーム工事を担当する施工会社が不在の地域も少なくないため、適性を見極めつつ提携社数を増やしていく方針。建設業許可や建築士の在籍といった要件に加え、耐震診断・改修の実績、フラット35適合証明技術者の有無なども重視するという。

 「中古住宅を安心して購入できる素地を作りたい。住み替えが増え、住宅が『一生の買い物』でなくなれば、住生活産業に携わる事業者も増える」(西生社長)。ネットワークを通じて業界の活性化に貢献していく考えだ。